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「(相手にとって都合の)いい人」になっていませんか?
日本人は「No」を言うのが苦手だとよく言われますよね。
かくいう私も、子どもの頃から「No」を言えず自分が我慢して収まるのであればその方がいいという考えでした。
頼まれたら断れないお人好し…なんて耳触りのよい言葉で自分をごまかして生きてきました。
でもそれって、私が「いい人」なんじゃなくて、「(相手にとって都合の)いい人」だっただけなんですよね。
会社員でいるうちはそれでもなんとかやっていけていました。
ストレスは溜まりますが、一定のお給料がもらえるから我慢はできるわけです。
そのままでいいんですか?
でもね、フリーランスになってもそのままの考えだと、とてもやっていけないんですよ。
ズル賢い人たちにうまく利用されて、ストレスと小銭をためながら細々とやっていきたいならそれでもいいです。
だけど、この記事を読んでいるあなたは?
きっとそんなつもりでフリーランスになっている(あるいはなりたい)わけではないはず。
できるだけストレスフリーに、お金も頑張った分はしっかりと稼ぎたいはず。
フリーランスのメリットってまさにその部分ですもの。
信頼されたいなら「No」と言いましょう
これは仕事に限らず恋愛や友だち関係においてもよく言われていることだと思いますが、
相手に好かれたい・信頼されたい一心で自分ばかり我慢していい顔していたら、それを利用したい人しか近づいてきません。
そうではなく、それはできない、無理なものは無理、嫌なことは嫌、はっきりと「No」を言う。
そしてその理由や根拠を論理立てて伝えられれば、まともな相手ならばちゃんと理解してくれますし、その後もお付き合いがずっと続きます。
「No」を言う自分に変われば、周りも変わる
私は仕事柄、経営者や役職についている方と接する機会も多いです。
その中で常々感じることは、うまくいっている会社の方ほど、はっきり意見を言っても気を悪くされないし、むしろその方が頼りにしていただけるということです。
その一方で、ただあなたを利用したいだけの人は、平気で無茶を言ってきます。
自分にもメリットがあるならいいですが、そうでないなら「No」と言いましょう。
そうすれば、こいつは利用できないな〜とわかった時点で自分から勝手に離れてくれます。
自ら勝手にふるいにかけられてくれるんですから、もう得なことしかありませんよね。
それまではいいお客様だったとしても、それで怒りだしたり離れていくようならその人とはそこまでの縁だと割り切りましょう。
自分をすり減らしてまで、我慢してお付き合いする必要はまったくないんです。
「No」を言うことで、一時的に仕事を失うかもしれない。収入が減るかもしれない。
だけどいずれ、あなたの価値を本当にわかってくれるお客様だけが周りに残り、よいお客様を連れてきてくれるようになります。
最終的には自分がすり減る仕事はなくなり、やりがいのある質の良い仕事が増えていきますよ。
あくまで謙虚に、穏やかに。
気をつけていただきたいのは、間違ってもツンケンした嫌な人になってはいけないということです。
穏やかな態度で、感情的にならず論理的に、言うべきことを言えばいいだけです。
例えば依頼されたお仕事をお断りする場合なら、その理由や根拠を伝えるだけでいいんです。
その上で、折衷案や代替案が出せそうならば、提案してみましょう。
- 技術的な理由なら
→それはできませんが、別の方法でこういうものでしたら作れます - 予算的な理由なら
→その金額でしたら全部は難しいですが、◯◯の部分までならできます - 納期的な理由なら
→◯日まで待っていただけそうであればできます
それで結局折り合いがつかなかったとしても、親身になって考えてくれる人だという評価をしてもらえ、次のお仕事につなげることができます。
断りにくいことをお断りするときに使えるクッション言葉
依頼してくださったことに対してお断りするのは心苦しいことです。
言い方によっては角が立たないか心配にもなりますよね。
断り文句にいわゆる「クッション言葉」を添えるだけで、印象を柔らかくすることができます。
(お断りする言葉の前に)
- あいにくですが・・・
- 今回は残念ながら・・・
- ギリギリまで悩んだのですが・・・
(お断りした後に一言添える)
- せっかくご依頼くださったのに申し訳ありません。
- 次はぜひお力になりたいです。
- 他にお役に立てそうなことがあれば相談だけでもしていただけると嬉しいです。
メールの場合は特に気持ちが伝わりにくい傾向があります。
それにビジネスの場面では、友だちとのLINEのように顔文字やスタンプを使うわけにはいかないですし(お相手との関係性にもよっては使いますが)クッション言葉はとても有効に思います。
ぜひ使ってみてください。