フリーランスとして働いていると巻き込まれる可能性のあるトラブルが「不払い」。
今回は、私の経験も踏まえ、フリーランスが不払いされないようにあらかじめ対策しておけるポイントをご紹介します。
不払いトラブルのよくあるパターン
例えばこんなパターンがあると思います。
- 納品後、支払期限を過ぎても報酬が支払われない
- 問題のない成果物を納品したのに、難癖をつけられるなどして支払いを拒否される
- 制作進行中や納品後に音信不通になる
私自身、Webサイトの制作費をなかなか払ってもらえなかったことがあります。
決して少なくない金額の報酬を支払ってもらえないことの不安。
相手の不誠実な対応への憤り。
督促の電話やメールをしたり、各種手続き(内容証明など)に余分な手間と時間を費やさなければならないことに対する苛立ち。
このように、最終的に支払ってもらうまでには物凄く大きいストレスと労力を費やしました。
払わない人は何をしても払わないかもしれませんが、
予めある程度対策しておくことで不払いを予防したり、怪しい案件を請けないよう自衛することはできるんです。
業務委託契約書を交わす(基本)
フリーランスになりたての方は特に、慣れないと手間もかかるため契約書を交わさない方も多いようです。
ですが、一度契約書を作れば、他のお客様・案件にも流用(※)できるので、面倒臭がらず、契約書は必ず交わした方が良いです。
(※)お客様と取り決めた業務内容によって、適宜書き変える必要はあります。
業務委託契約書の作り方
法律の素人が一から作るのは難しいのではないかと思います。私も無理です笑
弁護士や行政書士に依頼する
法律の専門家に作ってもらうのが一番正確で安心だと思います。
ですが費用もそれなりにかかります。
無料配布のテンプレートをベースに作る
ビジネス情報サイトや弁護士さんのサイトなどで無料配布されている、業種別の契約書のテンプレートをベースに、自分用にカスタマイズすれば、自力でも用意できます。
契約書の取り交わしは、CloudSign(クラウドサイン)を活用しよう!
私は、契約書を交わす時はCloudSign(クラウドサイン)というサービスを使っています。
クラウドサインを使うと、契約書の作成から署名、送受信まですべてオンラインで完結できます。
契約書の印刷も捺印も、書類を郵送したりお客様から送り返してもらったりといった面倒な作業も不要。
クラウドサインのサービスは電子署名法が定める「電子署名」に該当することを法務省・デジタル庁に認められています。
また各種認証制度をクリアした万全のセキュリティでデータを守ってくれているので、お客様にも安心して使っていただけるサービスです。
ちなみに、クラウドサインにも各種契約書のテンプレートが用意されており、それをベースに契約書を作ることも可能です。
詳しくは→CloudSign
CloudSignの利用料
こんなに便利なサービスなのに、月5通以内であれば、無料のフリープランで利用できるんです!
それ以上利用したい場合は月額10000円からの有料プランが用意されています。
契約書を交わすのを嫌がられたら…?
頼んでも契約書にサインしてくれない、頼んだら怒り出すようなお客様ならこちらから仕事をお断りしましょう。
そういう相手は、まず間違いなく後々トラブルになるブラック顧客です。
契約書の内容が正当かつ公平であれば、サインすることは問題ないはずです。
ただ、自営業で昔からの繋がりで商売をしているお客様なら、契約書?そんなのわざわざ必要ないでしょ!という考えの方もいらっしゃるかもしれません。
「万一トラブルがあった時に備え、お互いに安心して取引するためにすべてのお客様と契約書を交わしています。ですので、◯◯様にも念のためお願いしたいのですが…」などと丁寧に説明してお願いする姿勢は大事です。
お客様が契約書を用意してくれる場合
きちんとした会社であれば、先方から契約書を用意してくださるパターンもあります。
その場合は、提示された契約書の内容を時間をかけてしっかりと確認しましょう。
こちらの不都合になる内容になっていないか?
万一のトラブル時にこちらの負担が大きすぎる契約内容になっていないか?
少しでも疑問があるなら遠慮せずに担当者に確認しましょう。
手付金や分割で支払ってもらう(金額の大きい案件の場合)
規模が大きめの案件の場合、その分、金額は大きく、制作期間も長くなります。
当然、不払いされた場合のダメージは大きくなります。
ですので、契約時や途中段階で一部の支払いをしてもらうんです。例えば、
- 手付金として最初に総額の30%
- WebサイトのトップページのデザインがFIXした段階で50%
といったような具合です。
この内容は、業務委託契約書にも記載しておきましょう。
そして、支払っていただくまでは、次の段階には着手しないようにします。
手付金や分割支払いにするメリット
- 制作途中で音信不通になるリスクを回避できる
- きちんと報酬を支払っていただけるお客様だと信用ができるので、安心して仕事に集中できる
- 制作期間が長い場合、その期間の収入減を回避できる
いくらから手付金をもらう?
これは本当に人によると思うのですが、
私の場合は、初めて取引するお客様で50万円を超える案件なら手付金をいただくようにしています。
既に何度か取引しているお客様で信用関係が築けている場合は、全納品後に一括でいただく場合もあります。
紹介のお客様の場合…
既存のお客様や知り合い・友人から紹介されたお客様の場合。
それが初めての取引なら手付金を払っていただくことをおすすめします。
紹介してくれた方とそのお客様との信頼関係がどれほどのものなのかはわからないからです。
あくまでも、自分とそのお客様との信頼関係がどうなのか?で考えましょう。
私も紹介のお客様に不誠実なことをされたことが何度かあるので…。
(ただ、そういう場合でも紹介してくれた方を責めるようなことはやめましょう。)
入金されるまで、重要な情報を渡さない(案件によっては効果大)
Web制作なら、入金されるまではサーバーやドメインのアクセス権限を渡さない。
デザインデータを渡さないなど。
ようは、完成しても、報酬を支払うまではお客様の自由にできない、こちらが主導権を握っている状態にするということです。
契約書にもこの取り決めは書いておくとよいと思います。
自衛も大事な仕事の1つです。
報酬を支払ってもらえないと、泣き寝入りするのはある意味簡単です。
ですが、困るのは自分だけだと思ったら大間違いです。
業務を外注した場合はその方に支払う報酬は当然自分で捻出しなくてはなりません。
養う家族がいるなら、収入が減ると普通に困ります。
そうでなかったとしても、本来手に入るはずの報酬が支払われないということは、いわば経済がそこでストップしてしまうということで、社会的な損失でもあります。
不払いの予防対策は、自分の大切な家族や仲間のためにも、経済のためにも、いち社会人として当然しなければならない仕事でもあると私は思います。